タイトルとか表紙をガン無視して、スマートシンキングについてまとまった本で、宝の山のような本でした
このSmart thinkingというのは、海外では本屋の一コーナーになっている位でして、私が海外の学会に行った時にちょうど、イギリスの本屋さんに立ち寄った時に、Smart thinkingだけで一つのコーナーになっていたので、日本でも、自己啓発というくくりではなくて、Smart thinkingの本があればいいなぁと思っていたところです
さて本題、、、
このスマートなというのは、ちょっと言葉で表現するのは難しいのですが、論理的とまた違っていて、ある種のダイナミックな感覚を言語化しているので、
あっ、なるほど、こういうことね
と思えるポイントがたくさんありますので
とりあえず、スマートな本としてとても良かったというふうに表現したいと思っています
■スマートシンキングとは?
本の内容についてはまさしくスマートシンキングという内容で、タイトルガン無視して、どのように知性をフレームワークとして俯瞰して考えれば良いのかということを入口にすると、ものすごくスッキリとまとまっています。
学歴の有無という視点は、小学館のマーケティングの都合もあると思うので、これをガン無視して、Smart thinkingの本と考えると分かりやすいのではないかと思います
■3ヶ月後の答え合わせも楽しみ
自分がこの本を読んで問題意識を持ったのは何かというと
学歴によって表象される知性と、真の知性の乖離
というものがあり、
実はスマートシンキングによって健康や幸福が規定される
といった結論が見えてくるからです
人生100年時代、そういった人が乗り遅れてしまうのかという意味でも、ある意味怖い現実がある訳です
■権威主義的な社会構造がスマートシンキングを阻害する
ちょうどその先にこういう記事が流れてきました
「誰もそのことを疑問に思わなかった」勝間和代が指摘する、受験や社会に潜む“無意識の差別”とは?(BuzzFeed Japan) #Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/ab30e0746fff4d128942e155bad7eef22d992404
この無意識な差別と裏表で、この処方箋としてSmart thinkingのあり方を考えると、この本はまさしく今日的だと思います
元々、資本によって格差が拡大するというピケティーの主張ですので、これが知性によって、即ち、知性自体が資本であるというような結論を予測できるかもしれません
なので、いわゆる就職予備校的なランキングとしての学歴ではなく知性を手に入れるための考え方を身につけることこそが、真の資本になる
というのがスマートシンキングと経済学、社会格差の問題などとして、3ヶ月後により多くの人達に響くようになるのではないかと思います
■トマ・、ピケティの本が出版された時にこの本も併せて読みたい
という背景がありまして
11月にはようやく、トマ・、ピケティの新刊、本はすでに発売されているのですが、日本語訳がようやく発売される予定です
http://www.utcoop.or.jp/cb/news/news_detail_5851.html
格差構造というだけでなく、ストリートスマートと言われるような、学歴では評価しきれない知性のあり方の両方が格差構造になる
という風に、より、コロナと関連しながら、問題は進行していくと思うので、この予測的な答え合わせは怖いようでもあり、楽しみでもあります
現状把握だけではなくて、その処方箋としてのスマートシンキングについてより深めていきたいと思っています
■なので、誰も指摘しなかった差別の問題は超重要
このスマートシンキングというのは言語化が難しいので、この無意識の差別というのが意識できないように色んな裏表の構造があるので、いわゆる学歴だけの残念な人達というのは、悪い方のケーススタディーになっているのではないかという風に思いました
■Smart thinkingを制する者が未来を制する
現在進行形の格差の問題や、Smart thinkingによる処方箋といった問題、こういったシステマティックな構造の見取り図になるのではないかと思います。
この本は学歴と知的生産性について書かれていますが、スマートシンキングという視点で、半年後にまた再評価されるのではないかと思います。