上野千鶴子さん「社会には、あからさまな性差別が横行している。東大もその一つ」(東大入学式の祝辞全文) | ハフポスト


上野千鶴子さん「社会には、あからさまな性差別が横行している。東大もその一つ」(東大入学式の祝辞全文) | ハフポスト

 

 

東大の女子学生が東大ということを胸を張って言えないという問題を

 

そこにある性差別の問題や社会規範と絡めて議論されていますが

 

 

例えばこれは社会科学の分野では

 

学歴共有仮説もしくは学歴独立仮説と言われています

 

 

つまり、例えば男性の場合は男性が学歴が高く、女性が学歴が低いカップルの場合、

 

学歴が共有されるので男性は高い学歴、そして低い女性もそれを共有するので効用が高くなる

 

そして、女性の場合は学歴独立仮説と言いまして学歴の低い男性と付き合う場合学歴のことは言わずに独立させた方が効用が高くなる

 

つまり、女性の独自の効用を高くする選択の結果と言われています

 

そもそも女性の都合でパートナーと学歴を共有するか、独立するかについては選択権があるのであって

 

規範によって全てがコントロールされるほど女性が何も考えてないというわけではありません

 

もともと経済学のドライな考え方なので例えば収入が自分が高い時には財布は一緒にしない方が得だし

 

自分が収入が低い時には財布は共有した方が良い

 

 

という風になるはずなのですが、学歴に関しては男女で差があるというのは

 

 

やはりそこに何らかの社会規範による抑圧や差別がある

 

 

というのが、上野教授の仮説です

 

 

これを証明するか、反論するのか、東大の学生は試されるところだと思っています

 

 

そして一番大切なのは、それを他人に対する思いやりを持って解決するような挑戦をしてほしいという

 

 

多少挑発的ながら教育的な配慮の行き届いたスピーチだったという風に思いました