市民、という言葉には3つのニュアンスがある、という話

市民、という言葉がある。

 

これは、意外とコンセプトとしては難しい言葉である。

なぜかというと、一つの言葉で、3つの意味を持つからだ。

 

それは、自立性、公共性、能動性である。

 

という話をしてきたのだが、「私たちって、市民じゃなくて区民でしょ?」みたいな反応があったというのだ。

 

それに対し、じゃあ違う言葉を探す、というのだ。世も末だ。21世紀は始まったばかりだというのに。

 

自立性

市民は、匿名的な大衆の一部としてではなく、顕出した個々人として自主独立の気概を持ちつつ、自律的に活動する。

 

公共性

市民は、自らが市民社会における主権者であることを自覚して、社会的な権利と義務を遂行するとともに、一般意思の実現のために行動する。

 

能動性

市民は、受動的ではなく能動的に、自ら積極的に社会へと働きかけ、状況参加する存在である。

 

 

というわけで、市民という言葉は、自分らしく生きるありかたそのものですので、素直にその言葉を使いましょうという話でした。