人生100年時代ですが、
長生きリスクについて考えると虚無感に襲われる問題というものがあります
これなかなか繊細な問題で、正解もないのですが
・前提条件として、これが未知の領域である、誰も経験したことがない
ということに起因すると思います
ロールモデルを探そうにも、既にロールモデルの人達はなくなっているのですから、自分たちで考えるしかありません
長生きするというのは、とても良いこと、という風に一般的には思われますが、
・お金は?
・どうやって過ごす?
・動けなくなったら?
ということにはじまり、
・身体的、精神的に老いても、そんなに簡単には死ねない!
・がんは?
・認知症は?
・子供に面倒は見てもらえる?
みたいな、色んな問題が可視化されてきて、自分のキャパシティオーバーになって、今まで生き生きと過ごしていた毎日が、雑念の嵐になってしまうという感じです
そして、この雑念が怒りと悲しみに変わり、だんだん虚無感に変わっていきます
■水平線効果
今まで見えなかったものが見えるようになって、不安になるいうのが長生きリスクの社会心理的な問題の一つです
人間のカラダはタンパク質やDNAなどでできているので物理的にも科学的にも、このエイジングは避けて通れない問題ですが
現実が変わらないとしたら、その価値観を変えていこうというのが一つの中長期的なQOL向上の戦略的アプローチになります
そこで考え方としてゴールデンエイジングというポジティブレスポンスチェンジについて、大人向けの絵本というコンセプトで作った本が以下です。
長生きリスクを考えて、虚無感に襲われるというのは、実は悪いことではなくて
今までがんじがらめになっていたフレームワークを再構築するための人間の成長過程の正常な反応のひとつ
という風にその先に、明るくポジティブな、人生設計が可能になります
なので、この虚無感に襲われるという感覚も、によっては暗闇のように思えるかもしれませんが、それは昼間のうちから夜を心配するようなものでして
まずは落ち着いて余裕を持って、虚無感と向き合って、できることやりたいことを今すぐに積み重ねていこう
そういう風に自然に思えてきますので、その水平線のむこうに追いやっていた、さまざまな将来に起こりうる問題を向い合いながら
長生きリスクだけでなく、今すぐできる時間や投資や行動の積み重ねとの関連性について作ってみてはいかがでしょうか